2016/10/23
村上海賊の娘 1~4 和田竜 2016/10/23
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『 村上海賊の娘 1~4 』
秋の夜長は読書はいかがでしょうか? 4巻の長編で読みごたえあります。
和田竜と言えば「のぼうの城」。これはこれでリーダーには読んでいただきたい本の一つです。
今回は、信長が活躍絶頂期の時代の話。
歴史小説独特の、歴史を知らない人は何を言っているのかよくわからない、時代時代の人間模様。今回も健在です。特に1巻、2巻は、信長、本願寺、毛利の関係を少しくらい知らないと何を言ってるのか勢力図などがよくわからず、読み飛ばしてしまう部分もあるかもしれません。ただ、今回のお話は、瀬戸内から堺、大阪上本町当たりのお話なので、地理感は出やすく、街を歩いていても「あの本の言っている戦いはこの辺りで起こったのかな?」といい意味で楽しい副産物もあります。
一大勢力となった戦いの巧者 村上族。そこの娘 景。男勝りな景は、一人堺の街へと降り立つ。そこでは、のちに死闘を繰り広げることになる泉州眞鍋とであう。瀬戸内では醜く嫁の貰い手がないと言われていたのになぜか泉州では美人ともてはやされ、いい気分の景。竹を割ったような性格も泉州者には大うけで、それは七十五兵衛も例外ではない。村上族は本願寺のために再び大阪へ兵糧を届ける。がしかし・・・。
今から映画化が楽しみですね(映画になるかどうかは知らない(笑))読んでいても船の形などが想像つかずいまいちわからないところもありますので、それを映像で見てみたい。そして七十五兵衛の戦いっぷり。おそらくほとんどがモザイクになるのではないでしょうか???