2018/05/30
長時間労働の職場です。結局何が問題になるのでしょうか?
現在、1か月あたり 80時間を超える残業がある事業所様には、
是正に関して色々アドバイスをさせていただくよう努力しております。
もちろん、取り組んですぐに減るものではありませんが、
一番大事なのは、残業時間を減らそうと決意いただくことです。
つまり、ご質問のように長時間労働で何がいけないの?とご質問を頂く場合は、
それが是正されるのがかなり難しい状況です。
まぁそれは置いておいて長時間労働にどういったリスクがあるか
今回は、簡潔に書いていきたいと思います。
1.労災リスク
長時間労働と健康障害に関連性があると言われております。万が一労災事故(脳疾患など)があった場合、
その事業所が長時間労働であると、その方の事故は会社の責任であると認定されやすくなります。
認定をされますと、状況にもよりますが、国からの損害賠償、民事訴訟などが想定されます。相場はおよそ1億円と言われております。
2.残業リスク
働くイコール残業代です。
時給1000円の人 1人を16時間働かせると 18000円ですが、
時給1000円の人 2人を8時間ずつ働かせると 16000円です。
どちらが良いかは明白で、しかも16時間働くと疲れますから当然効率も悪くなります。
人が見つからない と言う事もあるでしょうが、残業が多い会社にひとが集まりにくい傾向にありますから、卵とヒナの関係かもしれません。
3.人材リスク
繰り返しになりますが、残業が多い会社には人が来ません。残業だけでなく休みが少ないと応募が来ません。
年間休日で100日を切っている場合は、かなり難しくなると思います。
今回は3つを上げましたが、細かいものを入れると他にもたくさん出てくると思います。
法違反を是正するのはもちろん大切ですが、結局は会社を守ることだと認識し、早めに取り組まれることをお勧めいたします。