2018/06/22
行動分析学に学ぶ 部下の育て方
行動分析学と言うものをご存知でしょうか?
色々な方からご相談を受けますが、
どうやって人を育てるのか?
のヒントを教えてほしいと言われることもありますので、
今回はその一つを書いていきたいと思います。
行動分析学とは、
人の行動がどういう心理から生まれてくるのか?
その行動をどのようにアプローチして改善していくのか?
というものを
実際の行動から分析していく学問です。
少し難しく書いてしまいましたが、
次の本はとても分かりやすくお勧めです。
この本の紹介には次のように記載されております。
失敗行動や犯罪の原因は、“心”に求められることが多い。
「あいつはやる気がない」「過去のトラウマだ」等々。
しかし、これでは評価にこそなりえても、問題解決にはつながらない。
行動分析学は、ヒト及び動物の行動を「行動随伴性」という独自の概念によって明らかにするもので、
行動の原因を個体内部、つまり心ではなく、個体を取り巻く外的環境に求めていく。
アメリカの心理学者スキナーが創始した学問体系である。
介護や医療、ビジネス、スポーツ、家庭などさまざまな現場で応用されており、
大きな成果をあげてきた。本書は、日本における第一人者による、わが国初の一般用入門書である。
これを部下の教育に活かしていきましょう。
人の行動が習慣化するためには次のプロセスをたどります。
1.きっかけ
2.行動
3.アクション
で、このアクションの時にするべき行動が大切なのですが、是非 『報酬』 を与えてください。
報酬とはいろいろあると思いますが、お金ではありません。
ありきたりの言葉のように感じるかもしれませんが、
それは、
1.褒める
2.叱る
3.認める
です。
叱る
を以外のように感じる人がいるかもしれませんが、叱るもれっきとした報酬です。
ただ、
中小企業の管理職はこれをうまく使えていません。
褒めるタイミングはとても限定されていて、
基本は すぐに です。
翌日の朝礼や、会議では何をほめられているのかがわからず、習慣にはつながりません。
すぐにほめるようにしましょう。
そして
叱るですが、叱り方に気を付けてください。
『あの人は細かくてうるさくて嫌だわ・・』
と言われているようでは、報酬になりません。
『叱られたけど、あの人はこんな細かいところまで忙しいのに見てくれてありがたい。もっと頑張らないと』
と思わせる必要があります。
褒めるタイミング
叱り方で、
報酬になるか否かが決まってきます。
報酬を与えることで、それにつながる行動は習慣化されるのです。
是非、行動分析学の考えを部下教育につなげていきましょう。