2023/03/23
上司の指導方法 CPとNP
上司の指導方法に正解はありませんが、エゴグラムのCPとNPのキーワードを使って考えてみるアプローチはいかがでしょうか?
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CP(Critical Parent)の特徴には、いい面と悪い面があります。
まず、良い面としては、CPは目標達成や自己管理において役立つことがあります。CPは、自分自身や周囲の人々に対して厳しい要求を課すことで、高い目標を設定し、それに向けて努力することができます。また、CPは自己管理においても有効であり、自分自身を律することで、自己成長や組織全体の発展に貢献することができます。
一方、悪い面としては、CPは他人に対して攻撃的で批判的な態度をとることがあり、相手の自尊心を傷つけることがあります。また、CPは自分の考えや価値観を押し付けることがあり、相手の自由や独立心を奪ってしまうことがあります。このようなCPの態度や行動は、周囲の人々との関係を悪化させ、コミュニケーションを妨げることがあります。
CPは、良い面と悪い面がありますが、自己管理や目標達成においては役立つ一方で、他人に対して攻撃的な態度をとることがあります。上司や指導者として、CPの良い面を活かしながら、他人に対して批判的な態度を取らないように注意することが重要です。
そして、NP(Nurturing Parent)も同様で、いい面と悪い面があります。
良い面としては、NPは他人に対して優しく、思いやりのある態度をとることができます。NPは、相手の気持ちや立場に寄り添い、共感や理解を示すことで、相手との信頼関係を築くことができます。また、NPは、相手の成長や発展を支援することができ、自己肯定感や自尊心を高めることができます。
一方、悪い面としては、NPは過保護な態度をとることがあり、相手の自立心や成長を阻害することがあります。また、NPは、自分の感情や欲求を相手に押し付けることがあり、相手の自由や独立心を奪ってしまうことがあります。このようなNPの態度や行動は、相手を甘やかすことにつながり、その結果、相手が自己管理や自己成長を怠る可能性があります。
NPは、良い面と悪い面がありますが、他人に対して優しく、思いやりのある態度をとることができる一方で、過保護な態度をとり、相手の自立心や成長を阻害することがあります。上司や指導者として、NPの良い面を活かしながら、相手が自己管理や自己成長を促すようなサポートを提供することが重要です。
上司としてどちらが正しいというのはありませんが、今自分がどういう指導方法をとっているのかを自覚することが大切です。
CPを使った指導では、上司は指導を通じて部下の行動を制御しようとする傾向があります。しかし、この方法は部下が自主的に考え行動する力を奪ってしまうため、長期的な観点で見ると不利益をもたらす可能性があります。
一方、NP(Nurturing Parent)を使った指導では、甘やかしの傾向が出てしまうため、部下の仕事を上司が奪ってしまい、部下の成長を阻害することもあり得ます。
厳しい父親の指導方法と優しい母親の指導方法、それぞれのいい面と悪い面を意識しながら、
今の局面でどのように指導することが、部下の成長につながるのかを意識したいところです。