管理職のための必読書Required reading for the management

管理職は本を読むべきでしょうか?
本を読まずとも大成する人もいます。
しかし、本を読めばその確率は上がる、または近道を見つけることが可能です。

管理職に限らず、最近のビジネスマンは本を読まなくなったと言われます。
通勤時に周りを見てください。携帯を触る人、寝る人、漫画を読む人・・・本を読んでいる人はごくわずかです。

だからこそ!です。

本を読むだけで周りと差が付きます。なんと簡単な差別化でしょうか?

本(ビジネス書)を読むメリットは何でしょうか?

それは、
「他人(成功者)の人生を疑似体験できること」
です。

社会経験はたったの40年しか積むことができません
当然学べる期間もそれを超えることはありません。

しかし、本を読めば、その方が経験したことをたったの1,500円で追体験できるのです。
全てを吸収することは難しいでしょうが、それでも多くの価値があります。
管理職は多くの人に影響を与える立場にあります。
だからこそ、管理職の成長は企業にとって欠かせないのです。

読み方ひとつで大きく人生が変わることがあります。
おすすめの本の読み方を後述いたしますので、よろしければご参考になさってください。

社会人が成長するために必要なもの

社会人は会社の中でどのように成長機会を得るでしょうか?

1位 70% 実務を通じて
2位 20% 人との出会い
3位 10% セミナーや本から得る知識

先ほど本は読んだほうがいいと断言したにもかかわらず、人の成長は、そのほとんどが実務を通して行われます。本によって成長するのは、10%程度といわれています。それでも本は読んだほうがいいと私は伝えています。

人は実務の中で多くの成功体験を積みます。
その成功体験は、何かの困難が発生したときの判断軸となり解決しようとします。
一見、素晴らしいことに思える事ですが、そうとも限りません。
それは、新しく起こったこんなんに対して、過去の成功体験からでしか解決しようとしないからです。

これを 思考のわだち と呼んでいます。

思考のわだち・・・雪道などに残る車のタイヤの跡をわだちといいます。わだちのある道路を行く車は、意図せずそのわだち通り走ってしまいます。前の車が事故を起こしていると、続けて事故をしやすくなります。思考についても同様で、思考のわだちがあると、そのわだちに沿って考えてしまい、別の方法を考えにくくなることをさします

taiyo

もし、この時に多くのビジネス書を読んでいれば、解決法を一つではなく、二つ、三つと思いついたのかもしれません。

ビジネス書を読むことは、
他人の成功体験を疑似的に体験し、自分の解決案立案のための引き出しを増やしていくことに似ています。
だからこそ、自分の好きな分野の本だけでなく、普段は読まない分野や苦手な分野の本を手に取ることもとても大切です。

お勧めする本の読み方

3ポイント1アクション

ビジネス書を読んでいると「これは素晴らしい!」「真似をしたい」ということがたくさん出てくることがあります。
しかし、残念ですが、本を読み終えるころにはそれが何だったのかは思い出せず、当然、行動には結び付きません。

読書で目的は、他人の成功体験を疑似体験し、自らの行動を変えること です。

そういう意味では、非常にもったいないことをしているといえます。

そこで、私は 3ポイント1アクション という本の読み方を研修でおすすめしております。
どんなに素晴らしい本だとしても、共感できたことを3つに絞ります。そして、マネしたい、行動したいということは一つにします。

例えば、後述している良書「7つの習慣」では、少なくとも7つ習慣があるのですが、それでも、マネしたい行動は一つに絞るのです。

もったいないような気はしますが、1つに絞るからこそ、実際の行動に結びつくのです。

是非一度お試しください。

絶対にはずせない必読書 5冊

リンク 内容と書評

7つの習慣

この世に存在する自己啓発に関する本のベースとなる本ではないでしょうか?
この本を読んで人生観が変わったと言う人も多いのは当然と言えば当然。本をほとんど読んだことが無い人でさえ、最初の1章をあっという間に読み終え、今までの自分の考え方が根底から覆されるような衝撃を受けていることでしょう
かくいう私も25歳くらいの時にこの本を読み、人生観・仕事観が変わりました。今でも人生のバイブルとして戸棚に大切に保管しています。読んだことが無い人は是非とも呼んでいただきたい

人を動かす

世界的名著。7つの習慣と同じように読んだことが無いなんて言わせない読んでいて当たり前の本の1冊
『人を動かす』と言うのは、誰かを動かすための方法論のように聞こえるが、実は書いてあることは結果として人が動く そんな人になるための自己啓発本。
『この人のためなら死んでもいい』『あの人が言うなら従う』そんな「このひと」「あのひと」にはどうすれば慣れるのでしょうか?
そのヒントがこの本には詰まっています。必ず読んでいただきたい

上杉鷹山の経営学

ジョン・F・ケネディ大統領に「あなたが最も尊敬する日本人は誰か」と日本人記者団から質問されたとき「ウエスギ ヨウザン」と答えた。
上杉鷹山とは、17歳で家督を継ぎ、破たん寸前の上杉家へ養子に行き、藩取りつぶしを目前に苦難に次ぐ苦難を乗り越え、藩を立て直した名君です。

私の会社でいくらやる気を出しても・・・とか、
私の上司(部下)は分かってくれない・・・とか
そんなことを感じたことが一度でもあるのならきっとこの本はあなたに光を差し伸べてくれるでしょう。

『人を引き込む』 とはどういう事を言うのかを教えてくれる必読書

マネジメント

読んだのが昔過ぎてあまり覚えていないので覚えていないことも多いのですが、印象的な言葉を一つ。
経営の目的とは?
の問いになんと答えるでしょうか?
『利益の追求』と答えたあなた(そして過去の私)は、早くこの本を読んだ方がいい。

最近は読みやすくするために漫画の本や、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら なんて本も出ています。入口はそれでもいいので、まずは手にとってはいかがでしょうか?

思考は現実化する

楽な思考=それはできない理由を探して実行しないこと、変わらないこと。
管理職のあるべき姿は考えてそれを実行していくこと。思考は現実化するなんていうと馬鹿にされるかもしれませんが、今成功している経営者の本を読めば必ずと言って書いているこの言葉
経営者、管理職は想いを言葉にし、それについてくる部下、社員に夢を見せてあげましょうよ。

とりあえずこの5冊を読んだ方は次の5冊を読んでみてください

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これこそが必読書 5冊

リンク 内容

上司が鬼とならねば部下は動かず

間違って読まないでいただきたいが、これは部下には厳しくすることが大事だと言っているのではありません。
世の中易しい上司が増えすぎています。なだめすかして人を動かそうとするのは間違いです。良くあるたとえ話ですが、アフリカに行って飢えた子どもが目の前におり、あなたは魚釣りの仕方を知り、そして釣竿を持っている。もしも、あなたはこの子供たちの為に魚を釣ってあげようと思うならあなたの管理職としての能力は不足しています。上司の仕事は何なのかをしっかりと意識しましょう

入社3年目までに勝負がつく77の法則

3年目までの方がこの本を読んで自分と同じ軌跡を通ったとしたらその人はいったいどれほど成長するのだろう・・・。
この本を読んた時の最初の私の感想です。上司として部下にどんな姿を期待しますか?できる限り具体的に示すためにはその内容をしっかり理解する必要があります。隣の芝生を見るのではなく、自分の芝生にどのように接するべきかを一つ一つ具体的的に実行してきませんか?

道は開ける

人生で最も大切にしたい本に出会える。

これってすごいことです。ぜひアマゾンのレビューを見てください。https://goo.gl/SWfdMs
今まで部下や人と接してどのようにして話せばわかってくれるのだろう?
どうしてこんなことがわからないのだろう?
と思ったことがあるのであればこの本はきっとあなたの助けになるでしょう。

私の本棚にはカーネギーの本がたくさんありますが、人を動かすとともにとても大切にしている本です。

部下の哲学

上司の哲学とどちらを先に呼んだ方がいいのだろうか?

悩みましたが、附箋を多く張っている方を先に選びました。

信念って持っていますか?
恥ずかしながら私は社労士になるまでそんなこと考えたこともありませんでした。もちろんこれだけは譲れないと言う事はありましたが、それを言葉で表そうと思った事なんてありませんでした。あなたが理想とする上司はどうですか?その方は信念を持っている人ではないですか?

日本で一番大切にしたい会社

あなたは経営者でしょうか?
それとも管理職でしょうか?

この本には世の中の基準で素晴らしいと言われる会社がいくつか挙げられています。総合して言えることは、それぞれの会社の社長がこうなりたい、こうしたいと言う強い思いを持って経営を行っていると言う事です。あなたは、そんな強い思いを持って経営を、経営者を支えていますか?どうなりたいか?どうしたいかと聞かれて応えれれますか?

どうですか?特に部下の哲学なんて良かったでしょ?次の5冊を読んでみてください

当然読んでいる必読書 5冊

リンク 内容

上司の哲学

部下に仕事を任せる。良く言われる言葉だ。部下は頑張って仕事をして考えてどのように仕事を進めていけばいいかを考えた。上司は言う。『あの仕事はどうなった。』部下は自分の考え方を報告する。上司は言う。『私はそうは思わない。やり直してくれ』
そうだ。この上司は任せると言う言葉を使いながら、自分が考えていることと同じ答えを持ってくることを期待している。これでは部下は救われない。

ディズニー7つの法則

『ディズニーランドは素晴らしい』
さてどこがでしょうか?ディズニーランドで研修を行いながら自分の経営に生かしていこうとする物語。私が特に好きなのは『細部にこだわる』作業をしていて、まぁこれくらいでいいかと考えたことはないですか?私はあります。恥ずかしい・・・。ディズニーランドが多くの人の心を動かし、魅了するのか?その理由と本質がわかります。

成功への情熱

経営者に対する指針であり、私としても小さな経営者として考え方を意識させられる。しかし、経営を行っているものであれば320ページの中には既に取り組んでいることもあるはず。管理職の方には経営者がどういうことを考えているのかを知ってもらえる本。しかし、経営者として稲盛さんと比べられる部分もあるかもしれない。

日本を創った12人 前編

日本人はどうして勤勉なのでしょうか?こんなことに真剣に書かれた本です。
勤勉については後編に書かれています。全編も面白いです。
歴史系が得意・不得意と言うのはあるとは思いますが、幅広い知識を付けると言う意味ではこの本はとても有効です。
も合わせて是非読んでください。

商売の原点

セブンイレブンと言えば、だれもが認めるコンビニエンスストアのリーディングカンパニーです。
どうして、同じような商材を扱っているコンビニエンスストアなのにセブンイレブンが台頭しているのでしょうか?
この本の冒頭に鈴木氏の掲げる商売の4原則が語られます。そのあと、たくさんの項目数において鈴木氏の考え・思考が述べられますが、すべてのこの最初の4原則の徹底に他ならないのではないでしょうか?
経営というのは、変えてはならないものと変えなければならないものがあるとよく言われます。私たちの働き方において果たしてその変えてはならないもの、変えなければなら胃物は何なのでしょうか?
そういったことを考えさせてくれる1冊です。

カラーは違うけど『日本を創った・・』なんて結構良書です。幅広い知識を持つことって重要です
では、次の5冊を読んでみてください

出来る人は読んでいる必読書 5冊

リンク 内容

すごい会議

皆さんの会社ではどのような会議を行っていますか?
会議と言う名の報告会を行っていませんか?報告会とは順番に売り上げや実績などを報告し、まとめを言う事です。もしくは議長が一方的に伝達事項を話し、『意見がある人いますか?』等と聞き、全く意見がなく終了するようなものです。そもそも会議とは『会して議する』と書きます。会議の方法を変えるだけでかなり変わることがこの本でわかるでしょう

ザ・ゴール

今では、漫画も発売されています。そういえば、この必読書に挙げている20冊の本のうち半分くらいは漫画になってしまっているのではないでしょうか?読書になれていない人にとっては、それも一つの方法だとは思いますが、ぜひとも書籍のほうにチャレンジしてほしいと思います。そのあと漫画を読んではいかがでしょうか?
この本は、製造業でいうところの生産性やスループットなどを学ぶことができます。製造業以外の方でもきっと何かの参考になると思います。どのようにして会社の効率を上げていくのか?ということを体系立てて学ぶことができます。この本は、他のご紹介書籍とは異なり、実務に近い面白い本だと思います。

ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

タイトル通り、父から社会人になる息子に対して、30通の手紙を渡されるのだが、社会人として生きる心構え、社会の一員として成長するためのマインドセットなどが親からの目線で、時に優しく、時に厳しく書かれている。確かに新社会人に対して書かれているものと考えるのであれば、これを管理職が読むのははばかれる。しかし、書かれている内容は社会人にとって必要不可欠なことであり、自分自身の振り返りという意味もあるが、管理職はいかにして部下、新人にこれらのことを指導していけるのか?自らの実体験を伝えられるのか?という視点でも学ぶ点は多い。

プロフェッショナルの条件

正直、私はドラッカーの本が苦手です。概念的なことが書いてあり、分かるようなわからないような…このような状況が300頁も続くのだから電車の中で読んでいてもすぐに記憶がなくなっている。この20冊の中では最も読むのに時間がかかった本の1冊ではないでしょうか?次は7つの習慣ですね(第4の習慣のあたりから特に眠い…)しかし、読書というのは、偏る。好きな本だけを読む。これも一つだがこれは知識の偏り、思考の偏りを生みます。だからこそ、普段は自分が選ばないような本を選ぶことがとても大切だと私は思います。

のぼうの城

映画にもなっていますので映像で見られてもいいかもしれませんが、ここは頑張って本の方を読んでいただきたい。仕事はできるけど部下が付いてこない上司。仕事はできないけど部下が付いてくる上司。確かに上司として仕事が出来る事は非常に重要な要素ですが、組織の事を考えると部下が付いてくるというのもとても重要な要素です。部下が付いてくる上司とは?これを考えさせてくれる小説

20冊全てを読んだ方には引き続き読書を継続して頂きたいと思います。
継続して本の紹介をしていきます。

管理職の必読書big