どの就業規則でも一番最初に規定される内容ですが、それは、この就業規則が誰に適用されるのかということです。例えば、厚生労働省のモデル就業規則にも次のようにあります。

（適用範囲）
第２条 この規則は、 ・・株式会社の労働者に適用する。
２ パートタイム労働者の就業に関する事項については、別に定めるところによる。
３ 前項については、別に定める規則に定めのない事項は、この規則を適用する。

正直、この書き方についてはやや不十分と感じますが、それでも、この規定では、「この就業規則が誰に適用されるのか」をはっきりさせようとしています。不十分なのは、労働者とはだれのことで、パートタイム労働者は誰のことを指しているのかが不十分だからです。

そこで、セミオーダー型就業規則では、最初に次のことを確認事項として挙げています。

この「就業規則」は正社員の労働条件、服務規律その他の就業に関することを定める規程です。正社員以外の従業員区分がある場合には、それぞれの区分毎に別規程を作成頂くことが必要です。 KiteRaでは、「限定正社員」「契約社員」「パートタイム社員」について、それぞれの区分の規程をご用意していますので、合わせてご利用下さい。 正社員の定義：期間の定めのない雇用契約による従業員であって、労働時間、職務内容及び勤務地のいずれにも制約なく基幹的業務に携わる正社員として雇用された者 === この「就業規則」は正社員の労働条件、服務規律その他の就業に関することを定める規程です。正社員以外の従業員区分がある場合には、それぞれの区分毎に別規程を作成頂くことが必要です。 KiteRaでは、「限定正社員」「契約社員」「パートタイム社員」について、それぞれの区分の規程をご用意していますので、合わせてご利用下さい。 正社員の定義：期間の定めのない雇用契約による従業員であって、労働時間、職務内容及び勤務地のいずれにも制約なく基幹的業務に携わる正社員として雇用された者

何気ない、確認事項ですが、とても大事な確認事項です。

就業規則は、正社員に対して適用されるものであり、それ以外の従業員には適用されないということ。そして、適用されない従業員については、別に規則を定めなければならないことを理解しておくことが必要です。