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2023.09.22
就業規則の役割は、社員を罰するためのルール作りではありません。

就業規則は何のために作るのか?

就業規則を何のために作るのかという質問に明確にお答えするのはとても難しいです。

それは会社によって就業規則に求めるものが違うからです。法律では10人を超えた場合、就業規則を作成し届出しなければならないという規定があります。その言葉だけを考えれば法律を守るためということになるでしょうが私はそれだけとは考えていません。

代表が会社を起こす時に「こんな会社にしたい」、「こういうサービスを提供したい」そういった思いを持って事業を始めたに違いないでしょう。

会社を興した後に雇う最初の数名、5名くらいまでは代表の知人や友人、知り合いを雇ったのかもしれません。数名の間は、代表の思いや理想を伝えられているのかもしれません。

しかし人数が増えるにつれてそういった思いを全員に伝えることは難しくなります。

会社にはたくさんの異なる考え方を持っている人が入ってきます。10名ともなればすでに友人や知人以外の全く知らない人がいます。異なる価値観がある人が会社にいると想定外の問題が発生することがあります。そのため、従業員同士のぶつかり合いやトラブルが発生しないように一定のルールを定める必要が出てきます。それが就業規則です。
 

 
そこには、会社のルールを定められるのが一般的です。

ただし、そのルールを作る過程によってこの後の対応が変わってきます。

会社のルールとは、なりたい姿やありたい姿をもとに作られるべきなのです。

従業員に「どうしてこういったルールがあるのか?」と尋ねられた時に、単に「法律で決まっている」と答えるのと、「会社はこういう人材と一緒に働きたい。だからこのように定めています」と答えるのとどちらがいいでしょうか?

「目的思考」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

人は、手段を知りたいのではない。その目的を知りたいのです。

もう少し言えば、単なるルールも、その内容しか知らなければ、守ろとも守らないともどっちでもいいようなものでも、ルールの目的をすれば、守ろうと思えるということです。

例えば就業規則には有給休暇の規定を定めますが、どうしてそのようなルールになったのでしょうか?法律通りだから?しかし、有給休暇の取り方はよくもめごとに発展します。もし、その時に、法律だからではなく、目的や取り方、どうしてそのような取り方を求めるのか?ということを規定し、その思いを浸透させることができていればどうでしょうか?

少し大げさに聞こえるかもしれませんが就業規則の目的は、会社の思い、考え方を全員に周知させるツールです。従業員全員に会社の思い・考え方を周知することができていれば法律に基づく細かなルールがなかったとしてもおそらくトラブルは起こらないでしょう。

就業規則の目的は、「定めること」ではありません。ルールを作ったうえで、会社の思いを伝える、そのうえで働きやすい職場に育て、仕事に集中できる環境を作ることです。

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