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2024.01.17
歩合給がある場合の残業代の計算は、少し特殊です。
一定の成果に応じて月々の給与が変動する成功報酬型の歩合制。一般的には、固定給+歩合給とする会社が多いです。これ自体が特に問題があるわけではありませんが、注意をしなければならないのが、残業代の計算が通常と少し異なる点です。
歩合制の残業代の計算方法
固定給と歩合給に分かれている場合、残業代の計算には、2段階の工程を踏む必要があります。下の計算方法で行った1と2の金額の合計が残業代総額となります。
1 固定給部分の残業代の計算
固定給 / 月の所定労働時間 = 1時間当たりの賃金
1時間当たりの賃金 × 1.25 = 残業単価
残業単価 × 残業時間 = 固定給部分の残業代
2 歩合給部分の残業代の計算
歩合給 / その月の総労働時間 = 1時間当たりの歩合単価
1時間当たりの歩合単価 × 1.25 = 歩合給部分の残業単価
歩合給部分の残業単価 × 残業時間 = 歩合給部分の残業代
例
固定給 20万円、月の所定労働時間 160時間
歩合給 5万円、その月の総労働時間 180時間の時
1 固定給部分の残業代の計算
200,000 / 160 =1,250
1250 × 1.25 =1563
1563 × 20 =31,260円
2 歩合給部分の残業代の計算
50,000 / 180 =277.78
277.78 × 1.25 =347
347 × 20=6,940円
計 31260+6940=38200円となります。