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2023.10.15
中小企業が助成金申請で失敗する3つの理由
助成金は、要件を満たし、正しく申請をすれば、100%受給することができる制度です。
時々、社労士が成功報酬という表現をしたり、成功率100%といった表現をしたりすることを目にしますが、実は当たり前のことです。といっても、開業当時は私も成功報酬や成功率といった表現をしておりました・・・。
それでも失敗する人がいる
失敗する原因は大きく分けて3つあります。
詳しく解説いたします
原因1 期限を忘れる
実は、これが一番多い理由だと思います。なぜ忘れるのか?
それは、助成金の申請期限が実施時期よりかなり後だからです。
例えば、両立支援助成金の申請期限は次のようになっています。
例えば、両立支援助成金の申請期限は次のようになっています。
「申請期限は、育休終了日から起算して6か月を経過する日の翌日から2か月以内」
いかがでしょうか?
これは、育児休業終了時の助成金申請期限ですが、育児休業を1年くらいとり休んでいた人が復帰して、そしてそこから6か月が経過し、かつ、給与のチェックもありますからその後の給与支払い日が過ぎ、それでも、6か月を経過する日の翌日から2か月以内に申請する必要があります。意外とタイトです。そりゃ忘れますよね・・・
原因2 書類のつじつまが合わない
すべての助成金で不正を防ぐためかたくさんの書類を提出します。中小企業の場合、通常作成している書類の正確性をそれほど重要視していないこともあり、そこからいろいろなほつれが出て不支給ということがあります。
例えば、労働条件通知書に適用日が載っていないとか、契約日付が未記入とか、就業規則などの公開日、施行日が合わないなどがあります。
原因3 概要書の例外要件を見ていない
・・・の場合は除く などの例外要件を見ておらず、本当なら該当するはずだったのに、見落としから要件を満たさなくなってしまっている ということがあります。
結構分厚い概要書ですが、できる限り隅から隅までチェックしておかなければなりません。
当事務所では、スポットの助成金申請を受け付けておりません。顧問先のみの申請に限らせていただいております。それは、助成金申請から数年たった後の調査などもあり、当時の申請時の情報をきちんと労働局に説明できないことから注意を受けるといったことも想定されるため、継続的にサービスを提供していない会社様の助成金申請がリスクになりえると判断したためです。